29歳警備員「就活する」 企業「君では即戦力にならない」 29歳バイト、ひきこもりに

就職を意識する大学3年時、友人も少なく、希望の就職先もない自分を「同級生より劣っている」と責めた。「大学までは決められたレールを走ってきたが、その後の道がつながっていないことに気づき、怖くなった」。
大学の就職課の前で足がすくみ、就職活動は出来なかった。
それでも卒業後、警備員のアルバイトを通じて働く楽しさを知った。

だが、29歳の冬、正社員を目指して面接に臨んだIT企業の担当者から「君では即戦力にならない」と言われたことが引き金となり、自宅から一歩も出られなくなった。
自室で何度も首をつろうとした。

10年春、市の紹介でリロードに通い始めた。臨床心理士に自分の不安や悩みを打ち明け、農業などの就業体験に参加するうちに興味の幅が広がった。
人と話すことが苦痛でなくなり、友人もできた。「社会の多様性を理解し、自分を客観視できるようになった」。
生きること、働くことが少し楽に考えられるようになったという。

池田事務局長は「就職活動中や就職後の困難の積み重なりが、『社会から不必要だと突きつけられた』と感じるきっかけになるケースが目立つ」と話す。
内閣府によると、「趣味の用事では外出する」といった場合も含む広義の引きこもりは、推計で69・6万人。
同府が10年、15~39歳の5千人を対象に行った調査(有効回答3287人)では、広義の引きこもり状態の人は59人(1・79%)いた。

引きこもり始めた時期は「10代から」が最多の3割超で、「30代から」も23・7%いた。
きっかけは、職場になじめなかった、就職活動がうまくいかなかったという仕事絡みの理由を挙げた人が44%に上った。
http://apital.asahi.com/article/local/2015061200028.html

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