経済学者「このままだと日本人は中国人と同じ賃金で働くことになる」

日本経済は急速に「中国化」しつつある|野口悠紀雄
http://diamond.jp/articles/-/73438
1人当たりGDPは10倍から3倍に

図表1には、日本、アメリカ、中国について、1人当たりGDPの推移を示してある。日本の値は、2012年頃まではアメリカに近かったが、いまやアメリカと中国の中間だ。20年までの予測はIMFによるものだが、それによれば、この傾向は将来も続く。
図表2には、1人当たりGDPの日本と中国の比率を示した。10年には中国の1人当たりGDPは日本のそれのほぼ10分の1だったが、15年ではほぼ4分の1になった。そして、20年には3分の1になると予測される。
このように、日本の1人当たりGDPは中国にさや寄せされている。日本と中国の間で長期的な平準化過程が進んでいることが分かる。。

経済学者「このままだと日本人は中国人と同じ賃金で働くことになる」

経済学者「このままだと日本人は中国人と同じ賃金で働くことになる」
他方で、図表3には、1人当たりGDPの日本とアメリカの比率を示した。1990年代までは、この比率は1を超えていた。つまり、日本のほうが豊かだった。
しかし、比率は長期的な低下傾向を示している。そして、2020年には6割程度まで低下するものと予測されている。このように、日本とアメリカの値は乖離しつつあるのだ。

日本は中国に近づきつつあるが、アメリカには遠ざかりつつある。われわれは、このことの重要性を無視したり軽視したりしてはならない。
なぜこうしたことが起こるのかを分析し、そこから脱却する方策を真剣に考えなければならない。

経済学者「このままだと日本人は中国人と同じ賃金で働くことになる」
「要素価格均等化定理」が働いている 産業構造が同じなら賃金も同じになるところで、「ここ数年は、円安が進んだために日本の数字が落ちているのだ。これは計算上のものにすぎず、日中の豊かさの実態を反映したものでない」との意見があるかもしれない。
しかし、以下に述べるように、為替レートの変化と日中各国の国内名目賃金の変化の間に、本質的な差はない。
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