通勤電車でイラっとくる瞬間


何を皆、そんなにいらだっているのだろう。
駅の構内ですれ違う男性と肩が触れた。「気をつけろ、ばかやろう」と怒鳴られた。「そんなに突っかかるなよ」と、百万ドルの笑顔を返したつもりだが、「何、笑ってんだ」と怒りを倍加させてしまった。
効果は、一万ドルにも満たなかったらしい。
夜の電車の座席で、居眠りをしていた。「こらおっさん、足を縮めろ」との怒声で気づくと、いぎたなく大股を開いていた。
非は明らかに当方にあり、「すまんすまん」と足は縮められないので、膝を閉じた。ただ一点、釈然としなかったので、念のため、年齢を聞いた。
2歳しか違わなかったので、「おっさんは言い過ぎだろう」というと「それはそうだ」と納得してくれた。中には、話せば分かる人もいる。
5月のある夜、東京都調布市の京王線柴崎駅ホームで、男に突き飛ばされた20代の男性が走行中の電車に接触し、頭の骨を折るなどの重傷を負った。
男と男性に面識はなく、「ぶつかっただろ」とからむ男を男性が「落ち着いて」となだめると、「上からもの言ってんじゃねえ」と怒り、突き飛ばしたのだという。
被害男性は、自分だったかもしれない。いや、加害側に回っていた可能性だってある。
電車のダイヤが乱れてアナウンスが流れると、少なからずその理由は、「お客さま同士のトラブル」である。
わずかなダイヤの乱れで、駅員に猛然と食ってかかる老若男女の姿をみることもある。
JR各社と大手民鉄、都市交通など33社・局がまとめた「鉄道係員に対する暴力行為の件数・発生状況」によると、平成23年度の911件をピークに、27年度は792件だった。
月別、曜日別、時間別の発生で12月、土曜、深夜帯が各最多となっているのは、発生傾向の「飲酒あり62・5%」と無縁ではないのだろう。意外なのは加害者年齢別で60代以上が最多だったことだ。酒は、分別を溶かしてしまうらしい。
ご用心。
http://www.sankei.com/column/news/170620/clm1706200006-n1.html

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